時系列・自然言語のための『RNN』系モデル。Transformer登場以前はLSTMが主役でした。G検定では各モデルの違いが頻出です。
RNNって時系列データに強いやつだよね?
RNN(再帰型ニューラルネット, Recurrent Neural Network) は、前の時刻の出力を次の時刻の入力に再帰的に繋ぐ構造よ。
文章や音声、株価など時系列データに適用するの。
数式的には h(t) = f(W・x(t) + U・h(t-1))。
前の隠れ状態 h(t-1) を現在の入力 x(t) と一緒に処理するの。
時間の流れを覚えてるってことなのぉ?
そう、過去の情報を隠れ状態に保持して未来の予測に使うの。
でも弱点があって、長い系列だと過去の情報が薄れる長期依存問題が起きるわ。
これを解決したのがLSTM(Long Short-Term Memory, ホッホライター&シュミットフーバー, 1997)。
ゲート機構を導入して『何を覚えるか、何を忘れるか』を学習するのよ。
ゲートって、要は門ってこと?
LSTMには3つのゲートがある。
忘却ゲート (何を忘れるか)、入力ゲート (何を記憶するか)、出力ゲート (何を出力するか)。
この3つで情報の流れを制御するの。
LSTMにはセル状態(Cell State) という長期記憶の通路があって、ゲートがその情報を加減する。
これで長期依存が扱えるようになったわ。
わぁ、賢い仕組みですぅ…!
LSTMの簡略版がGRU(Gated Recurrent Unit, チョ等, 2014)。
ゲートを2つ (更新ゲート・リセットゲート) に減らし、パラメータが少なくて高速。
性能はLSTMと同等よ。
RNN系は機械翻訳、音声認識、株価予測などに使われてきたけど、2017年にTransformerが登場してから主役を譲ったわ。
へぇ〜、RNNも古い技術になっちゃうんだね〜
ただ、RNN系は今でも軽量デバイスや時系列予測で使われているし、理解はG検定必須。
『RNN=再帰構造、LSTM=ゲート機構、GRU=簡略版』はセットで覚えて!
確認クイズ
LSTMが持つ3つのゲート機構の組合せとして最も適切なものはどれか。
- 入力・中間・出力ゲート
- 忘却・入力・出力ゲート
- 読み込み・書き込み・削除ゲート
- 更新・リセット・出力ゲート
こたえを見る
正解: 2. 忘却・入力・出力ゲート
LSTMの3ゲートは忘却ゲート・入力ゲート・出力ゲートです。忘却ゲートで何を忘れるか、入力ゲートで何を記憶するか、出力ゲートで何を出力するかを学習します。『更新・リセット』はGRUの2ゲートです。